結婚が怖い方はまず理由を考えてみましょう。理由を考えれば、対処法が自ずと導き出せることもあります。結婚が怖い理由が思い浮かばない場合は、周囲の方の意見を参考にするのも方法のひとつです。
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総務省統計局が行った令和2年の国勢調査※1によれば、30~34歳男性の未婚率は51.8%、30~34歳女性の未婚率は38.5%と、30代前半の結婚しない人の割合は2~3人に1人ということがわかります。
同調査では、35~39歳男性の未婚率は38.5%、35~39歳女性の未婚率は26.2%と、30代後半では3~4人に1人が結婚していません。
結婚が怖いと思う理由がわからない方は、他の方が結婚のどんなところに抵抗感を抱いているのかを知っておきましょう。ご自身が抱えている結婚が怖い気持ちの糸口をつかめることがあるためです。
結婚が怖いと思う理由として、順調にお付き合いしている相手と結婚したことで不仲にならないかを不安に思う方もいます。とくに両親が不仲な家庭で育ったり、どちらか一方に離婚歴があったりすると、うまくいかないのではないかと思う方もいるでしょう。
しかし、不仲になるかどうかは結婚するか否かに関係ありません。不仲にならないか不安な方は、その不安を一度、パートナーとなる恋人に打ち明けてみましょう。
結婚したくない理由として、自由な時間がなくなることを挙げる方もいます。内閣府が平成21年度に未婚者に対して行った調査※2では、「結婚していない理由」として「自由や気楽さを失いたくないから」と答えた男性は29.2%、女性は36.9%でした。
また、同じ調査で「趣味や娯楽を楽しみたいから」と答えた女性は23.5%となっており、結婚すると自由な時間が少なくなると考えている方が一定数いることがわかります。
ただし、自由な時間がなくなるかどうかはパートナーとの過ごし方によるため、結婚を考えているお相手がいる方は、恋人に相談してみるとよいでしょう。
経済的な不安も、結婚が怖い理由のひとつです。内閣府が平成21年に未婚者に対して行った調査※2では、「結婚していない理由」として「結婚後の生活資金が足らないと思うから」と答えた男性が35.6%、「結婚資金が足りないから」と答えた男性が31.6%、「結婚後の生活資金が足らないと思うから」と答えた女性は22.9%でした。
しかし、結婚生活や結納や挙式などの結婚資金にどれだけお金を割くかは、結婚する夫婦に委ねられています。そのため、平均金額を調べ、その中の内訳から不要な項目を削ることで結婚の経済的な不安が解消されることもあります。
※2:内閣府「平成21年度 インターネット等による少子化施策の点検・評価のための利用者意向調査 」
結婚が怖いと思ったときにはひとりで抱え込まず、信頼できる身近な人に相談してみましょう。また、不仲になるかもしれないなど関係性が変わることへの怖さの場合は、同棲や半同棲などを試し、感覚をつかんでいく方法もあります。
結婚が怖いと思ったら、その気持ちを素直に恋人に打ち明けてみましょう。自分を深く知っている人だからこそ、自分でも気づけなかった解決策を見出してくれることもあります。
また、結婚生活はふたりでつくるものであるため、恋人に相談して解決策を一緒に考えることが結婚生活の練習になるとも言えます。
結婚が怖い理由が明確にはないものの、結婚することで関係性が変わるのが怖いという場合はまず同棲してみるのも方法のひとつです。結婚せずとも生活をともにすると、別々に住んでいたときには見えなかった部分をお互いに知れることがあります。
一緒に過ごす時間が長い分、ケンカが増えることもありますが、その都度話し合いをして解決できれば、結婚生活への自信がつく可能性もあります。
結婚した先輩である周囲の既婚者に相談してみるのもよいでしょう。既婚者の方は、結婚生活のメリットもデメリットも知っています。いろいろな人の意見を聞き、判断基準が増えると結婚したいかどうかを決めやすくなる可能性があります。
結婚が怖いと思っている方は、結婚のメリットを知らず、漠然と不安を抱えていることもあります。結婚しない選択をした人の理由を聞いたうえで、結婚するメリットも合わせて知っておきましょう。
国立社会保障・人口問題研究所が行った「第15回 出生動向基本調査」※3によれば、18~34歳の未婚者のうち「結婚する利点」として「子どもや家庭を持てる」と答えた人が男女ともに最も多く、男性は35.8%、女性は49.8%でした。
子どもをや家庭を持つことを結婚するメリットとして捉えている人が一定数いることがわかります。
結婚生活に精神的な安らぎを求める人も一定数います。同調査※3によれば18~34歳の未婚者のうち「結婚する利点」として「精神的な安らぎを得られる」と答えた人は男女ともに「子どもや家庭を持てる」と答えた人の次に多く、男性は31.1%、女性は28.1%でした。結婚生活に精神的な安らぎを求めて、結婚を望む方も3人に1人程度います。
落ち込んだ時などに味方になってくれたり、疲れた時にいつでもすぐそばにいてくれることは結婚のメリットといえるでしょう。
親や周囲の期待に応えたいと考えて、結婚を選ぶ方もいます。同調査※3によれば18~34歳の未婚者のうち「結婚する利点」として「親や周囲の期待に応えられる」を挙げた方は、男性で15.9%、女性で21.9%でした。
親や周囲の期待に応えたいと考えたり、周囲の人が結婚したりすることで、結婚を考え始める方もいますが、結婚するのはあくまでご自身です。身近な人の気持ちだけを尊重するのではなく、自分はどうしたいのかをよく考えてから決めましょう。
結婚資金や結婚後の生活資金が不安で結婚しない人がいる一方で、経済的に余裕が持てることを結婚のメリットとして考えている方もいます。
同調査※3によれば18~34歳の未婚者のうち、「経済的に余裕が持てる」を結婚のメリットとして挙げた方は、男性で5.9%、女性で20.4%でした。
女性のほうが男性よりも結婚によって経済的に余裕が持てると考えているのは、稼ぎ頭が男性であると想定されている可能性があります。
しかし、最近では共働き世帯の数が増えてきており、「男女共同参画白書 平成30年版」※4によれば、共働き世帯の数はそうでない世帯の2倍になっています。共働きで同居し、夫婦共通の資産を持てば、男性にとっても経済的に余裕が持てる可能性もあります。
※3:国立社会保障・人口問題研究所「第15回 出生動向基本調査」
※4:男女共同参画局「男女共同参画白書(概要版) 平成30年版」
結婚が怖いと考えると、結婚について知ったり考えたりすることも避けてしまう方もいます。しかし、結婚の実情や身近な人の意見を知ると、不安が解消される可能性もあります。結婚が怖いからといって闇雲に避けず、まずは知ってみようとする姿勢が大切です。
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