婚活で素敵なお相手に出会えても、高年収の相手にめぐり合えないという方もいます。しかし、理想とする年収を満たす結婚相手の数がもともと少ない可能性や、結婚生活をするうえでそれほどたくさんのお金が必要ないケースもあります。結婚相手に求める年収として、どのくらいの金額が妥当なのかを知り、お相手探しの可能性を広げてみましょう。
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「 令和元年版 少子化社会対策白書」※1によれば、30代の女性が結婚相手に求める理想の年収として、400~500万円未満と答えた人が21.8%、500~600万円未満と答えた人が19.7%でした。
結婚相手に求める理想の年収は、400~600万円未満がボリュームゾーンであることがわかります。
一方で、女性が男性に求める年収を400~500万円未満と答えた人の割合が26.2%(わからない、収入は関係ないを除く)だったのに対し、男性の実際の年収は12.6%※1と乖離があることがわかります。女性が男性に求める年収と、それを満たす男性の割合がほぼ同じになるのは300~400万円未満です。
こうして理想の年収と実際の年収を比べてみると、年収400万円以上の男性は需要に対して少ないため、年収400万円以上の男性と結婚することは実は難しいことなのです。
では、実際に結婚生活にはどれくらいのお金が必要なのでしょうか?結婚生活に必要な世帯年収は、どのような生活を望むかによって異なります。
ただし、2人暮らしの生活費の平均を知ることで、結婚生活に必要なお金のおおよその目安を知ることができるでしょう。
総務省統計局「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表」※2によれば、二人以上の世帯の1ヵ月の生活費用の平均は24万5,278円になっています。これを1年間の支出に換算すると、294万3,346円になります。
●食料 6万6543円
●住居 1万8,543円
●水道・光熱費 1万9,459円
●家具・家事用品 1万990円
●被服費 6,474円
●保険医療費 1万4,821円
●交通・通信費 3万3,976円
●教育費 353円
●教養・娯楽費 2万1,387円
●その他 5万2,730円
●合計 24万5,278円
ただし、持ち家に住んでいる人も含まれるため、住居費が大幅に安くなっています。そのため、住居費以外の生活費に二人で住む家の家賃を加算し、どのくらいお金がかかりそうかを試算してみるとよいでしょう。
仮に住居費が14万円だとして計算すると、1年間で必要なお金は約440万円ほどになります。
ご自身が求める理想の年収のお相手になかなか出会えない場合は、共働きすることも視野に入れてみましょう。共働きをすれば世帯年収が上がり、お相手の年収がそれほど高くなくても生活できるためです。
男女共同参画局が発行している「令和4年版 男女共同参画白書」※3の2021年のデータでは、男性雇用者と女性無業者(専業主婦)で構成されている世帯が458万世帯なのに対し、共働き世帯が1,177万世帯と、専業主婦のいる世帯の2倍以上多くなっています。
また、「 令和元年版 少子化社会対策白書」※1によれば、結婚後の夫婦の働き方について「夫婦ともに働こうと思う」と答えた人は男女ともに65%以上でした。
このように、共働き世帯は珍しいことではなく、男性の中にも女性に働いてほしいと考えている方が一定数いますし、女性の中にも仕事に誇りややりがいを感じ、結婚後も続けたいと思っている方もいます。お相手選びの可能性を広げるために、結婚後に共働きをする選択をしたり、共働きに賛成してくれる相手を見つけるのも方法の一つです。
※1:「 令和元年版 少子化社会対策白書」
※3:「令和4年版 男女共同参画白書」
高年収のお相手に出会うのはなかなか難しいといえますが、結婚相談所のように、高年収のお相手が集まりやすい婚活サービスもあります。
たとえば、 結婚相談所IBJメンバーズの会員データを見ると男性会員のうち年収800万円以上の男性の割合は26.2%と、年収800万円以上の人の割合が多いことがわかります。
また、結婚相談所では、入会時に収入証明書の提出が義務付けるなど、お相手の年収の真偽についての不安も軽減するよう努めています。年収を重視したお相手探しをしたい方は、結婚相談所の利用を検討してみてはいかがでしょうか。