結婚を目前にして迷ったときはまず、なぜ迷っているのかの原因を考えましょう。原因がわからないままだと対処法も見えてこないためです。本記事では、結婚を迷うときの原因と対処法、結婚すべきかどうか判断するためのチェックポイントをご紹介します。
目次
まずは結婚を迷うときによくある不安と原因を6つご紹介します。結婚に対して漠然とした不安を抱えている方は、自分の不安に当てはまるものがないかを考えてみましょう。
結婚後に価値観の違いに気付いて悩まないかを不安に感じる方もいます。
平成26年度「結婚・家族形成に関する意識調査」報告書によれば、未婚者が結婚相手に求める条件(複数回答可)として最も多かったのが「価値観が近いこと」(75.6%※1)でした。
価値観には、家事分担や金銭感覚、食の好みなどがありますが、交際しているだけではこうした価値観の違いに気付きにくいため、不安に感じる方も一定数います。
お相手との結婚について、親から反対されないかを不安に思う方もいます。
未婚者が結婚相手に求める条件として「親が同意してくれること」(25.8%※1)を挙げる方も一定数います。結婚相談所IBJメンバーズのカウンセラーも、自分や相手の親の反対に遭い、結婚を迷ってしまうカップルがいると話しています。
親から反対されないことを絶対条件にしていなくても、周囲の人に歓迎されない結婚を望む方は多くはないでしょう。
結婚するうえで経済力を重視する方は一定数おり、未婚者が結婚相手に求める条件として「経済力があること」(32.1%※1)を挙げる方もいます。
また、同じ調査の「結婚生活を送る上での不安要素」については、「経済的に十分な生活ができるかどうか」(56.5%)が全項目の中で2番目に多い結果となりました。
結婚すると他のお相手を探すのが難しくなるため、結婚する直前になると「もっといい人がいるのではないか」、「この先ずっとこの人と結婚生活を続けられるだろうか」と思ってしまう人もいます。
交際経験が多い方や、たくさんの人と交流してきた方ほど、昔の恋人や知人と比較してしまうこともあるでしょう。しかし、時間が経てば経つほど同世代の未婚者は減ってしまいます。完璧な人はいないと考え、一定期間の中でお相手を決めることも視野に入れて活動しましょう。
結婚すると、今の仕事を続けられないかもしれないのではと不安を感じる人もいます。
報告書によれば、「結婚生活を送る上での不安要素」については、「今までの仕事が続けられるか」(13.6%※)が全項目の中で2番目に多い結果となりました。
自分の仕事に対して相手がどう思っているのか、結婚後に仕事をセーブしてほしいと考えているのかなど結婚前に確認するようにしましょう。
不安の原因が漠然としていることに不安を感じる方もいます。不安の原因がわからないままでは対処しようがないため、結婚を迷い続けることになってしまいます。
不安の原因がわからないときは、どんなときに不安を覚えるのかを思いついたまま紙に書き出してみましょう。もしかすると、仕事や友人関係など、結婚には直接関係ないことに不安を感じている可能性があるためです。
また、一人で解決できない場合は、友人などの第三者に話を聞いてもらうと、思わぬ気付きが得られることもあります。
※1:内閣府 「平成26年度「結婚・家族形成に関する意識調査 報告書」
結婚を迷ったときは、以下の項目について考えてみましょう。8つすべてクリアできていれば安心できますし、全てクリアしていなくても自分が大切だと思っている項目がクリアしていれば安心することができます。
また、項目で見ることで結婚するにあたって自分では気付けていなかった不安に気付いたりできることもあります。
結婚生活を送っていくうえで経済的な心配がないかを確認しましょう。結婚生活のほか、引っ越しや挙式などの結婚費用にいくらくらい必要なのかを算出したうえで、お互いの年収を伝え合うなどの具体的な話し合いが必要です。
もしも理想の結婚生活に必要なお金が足りない場合は、働き方を変えたり、生活レベルを落としたりする方法もあります。お互いが何にどれだけ折り合いをつけられるのかについても合わせて話しておくと、夫婦の収入が足りなくても、経済的な不安が解消されることもあります。
家族の反対に遭いたくない場合は、家族との関係が悪くないか、事前に聞いておきましょう。
また、家族との仲が良くても、お相手によっては親との同居を望んだり、自分の親の介護をパートナーに任せたいと思ったりする方もいます。双方の親や家族とどのようなかかわりをしていくのかを含めて、結婚前に話し合っておくと結婚後のトラブルが軽減できる可能性があります。
友人をはじめとした人間関係のトラブルが多いお相手の場合は、家庭内でも衝突する可能性があります。友人との関係に問題はないかをあらかじめ確認し、二人の間で何かあったときに相談できるよう、お相手の友人とも交流しておくとよいでしょう。
家事育児への考え方が合っているかは、円満な結婚生活を送るうえで重要なポイントです。
「平成21年度 インターネット等による少子化施策の点検・評価のための利用者意向調査 最終報告書」※2によれば、家事・育児の分担の満足度について、30代夫の不満が21.0%なのに対し、30代妻は39.5%と、妻の満足度は夫よりも低い結果になっています。
また、40代夫の不満が19.1%なのに対し、40代妻の不満は41.2%と開きが大きくなっています。
家事・育児分担の満足度に違いがあると、喧嘩の原因になることもあるため、どのように家事分担をするのかについては事前に話し合っておくことが大切です。結婚生活はお互いを想い合う心が重要になります。片方だけに負担が多くならないようにお互い協力するようにしましょう。
※2:内閣府 「平成21年度 インターネット等による少子化施策の点検・評価のための利用者意向調査 最終報告書 」
金銭感覚と食の好みなどの小さな価値観のズレも事前に確認しておきましょう。
たとえば、高級車が好きで自分の身の丈に合っていない車を所有していたり、ギャンブルが好きで一度にたくさんのお金を使ってしまったりする人は、結婚したら金銭面でかなり苦労するでしょう。
さらに小さな例で言うと、美食家で外食するのが好きな方と、食事にお金をかけるのは年に数回でよいと考える方とでは価値観が違ってきてしまいます。
結婚すると生活費を一緒にやりくりする夫婦が多いため、お相手の価値観がご自身の生活に大きく関わってきます。こうした価値観を事前にすり合わせ、話し合っておくだけでも結婚後のトラブルが減らせることもあります。
結婚すればさまざまなことを2人の問題として考えることになります。転職や失業、病気など、結婚当初には想定していなかった困難に直面することもあります。自分が相手に対して親身になれるか、相手も自分に親身になってくれるかを今一度考えてみましょう。
結婚して同居すると、家がリラックスする場所になります。そのため、家にいる間じゅう気を張っていることは難しく、もともと持っていた短所が表れやすくなることもあります。
結婚後は相手の短所を許していけるくらいの気持ちがなければ結婚生活はうまくいきません。結婚をして生活をともにしたときに、相手の短所がある程度は受け入れられるかどうかについて、しっかり考えておきましょう。
交際中は相手に合わせることができても、長い結婚生活では小さな遠慮が積もり積もって大きな不満に発展してしまうこともあります。
そのため、日頃から何でも言い合える間柄をつくっておくことが大切です。もし付き合っている時点でお互いの意見を自由に言い合えない関係性ならば、結婚前に本音を言い合える仲になれるよう努めましょう。
結婚を迷ったときは、まずは自分で考えてみましょう。それでも答えが出ないときは、結婚相手に相談したり、友人や婚活のプロなどの第三者の知恵を借りたりする方法もあります。
まずは結婚を迷っている理由について考えてみましょう。結婚するにあたって何が気になるのかがわかれば、解決法は自ずと見えてくるためです。何を迷っているかわからない場合は、一人でじっくり考える時間をつくる方法もあります。
お相手に気になることを率直に相談してみることも大切です。
結婚生活を送るなかではさまざまな困難が訪れるため、お相手に相談できずに一人で抱え込んでしまうと負担が重くなり、二人の仲が悪くなってしまうこともあります。お相手の年収や病気、子どもが欲しいかどうかなどは聞きにくい内容ではありますが、困ったときに頼る練習だと考えて、相談してみましょう。正直な気持ちを話すことで相手との絆が更に深まります。
結婚を迷うときは、友人や結婚相談所の担当者などの婚活のプロといった第三者の意見を聞いてみる方法もあります。第三者は、自分では見落としている視点が見えている可能性があるためです。厳しいアドバイスにも聞く耳を持って受け入れることで、物事が良い方向に進む可能性があります。
結婚相談所IBJメンバーズでは、担当カウンセラーのサポートを受けながら婚活を二人三脚で進めていけます。これから婚活を始める方や現在のお相手との結婚に踏み切れずに悩んでいる方は、無料カウンセリングで婚活のプロの意見を聞いてみてはいかがでしょうか。