あなたにとって一番の幸せとは何ですか?「結婚」それとも「仕事の成功」でしょうか。
20代の頃はがむしゃらに頑張ってきた人も、30代を過ぎるとできることが絞られていき、自分が本当にやりたいことや幸せについて考えるようになります。
でも、具体的に何をすれば幸せになれるか分からないですよね。そういう時は、一度自分の行動を見直してみるのがおすすめです。行動を変えることで、人生の充実感も大きく変わってきます。
今回は、あなたを幸福へと導いてくれる6の習慣と行動を詳しくご紹介します。
目次
今、「幸せって何だろう…」と考えてしまうくらい悩んでいる人は、まず、自分の行動を変えてみましょう。
ポジティブ心理学の研究者であるソニア・リュボミアスキー教授は、自身の著書で「幸福を決定づける3つの要因」を書いています。
それによると人間の幸福度は、
・ 遺伝50%
・ 意図的な行動40%
・ 環境10%
このような割合で決まるとの研究結果を発表しています。
幸せの半分は「遺伝」で決まるという衝撃的な結果が出ていますが、親の遺伝子を受け継ぎ、親の教育を受け育ってきたのだから、幸福感が遺伝していても不思議ではありません。
それに比べて、「環境」は意外に幸福とは結び付かないようです。
例えば、職場環境が合わなくて転職したとします。環境が変わればうまくいくと思いきや、また新たな問題が起こり、結局悩み続けるといったパターンはよくあることです。つまり、環境を変えても10%程度しか幸福度は変わらないのです。
残り40%の「行動」を変えないと、幸福への道は開けません。逆に行動を変えることで、幸福度は一気に上昇することになります。
では、具体的にどのような行動をとればいいのか、次の項目から解説いたします。
人の悩みのほとんどは「人間関係の悩み」だと言われています。しかし、人との関わりを断つことはできませんよね。
だから、自分が本当に好きな人や大切な人だけを残し、自分に悪影響を与える人との関わりを避けるように心がけましょう。
たとえ学生時代から腐れ縁でも、歳を重ねるごとに人間は変化します。
「長年の付き合いだから大切にしなくては」という気持ちが先行して、楽しくなくても付き合っている友達はいませんか?
そのような友達とは、徐々に離れることをおすすめします。そうすると、自然に新しい縁が生まれることも多いんですよ。
自分の居場所をたくさんつくるのは、これからの時代とても大事です。少ないコミュニティだけで生きていると視野が狭くなって、一部の人の考え方に凝り固まってしまうからです。
例えば、会社の人間関係が人生の全てだと思っている人は、会社で合わない人がいても無理に合わせようとします。なぜかと言うと、「自分の居場所=会社だけ」になってしまっているからです。
そういう人は、会社から離れると、自分の人生も終わってしまう気持ちになり、精神的にも疲れてしまうんですね。だから、居場所をたくさんつくって、「会社だけの価値観」から自分を解放すべきなのです。
趣味の友達やSNSの友達、近頃はオンラインサロンのコミュニティなんていうのもあるので、入ってみるのも良いでしょう。
複数のコミュニティに所属すると、多様な価値観から情報を集めていくことができます。すると、行動すべき視野がグッと広がって人生が楽しくなりますよ。
ポジティブな人といると、自然と自分も前向きな気持ちになりませんか?
人生を楽しんでいる大人は、年をとってもイキイキとして周りに良い影響を与えます。
逆に「どうせ俺なんか仕事できないし彼女できないし…」なんて言うネガティブな人と一緒にいると、自分まで不幸な気持ちになってしまいますよね。
そうやってネガティブな言葉ばかり発していると、脳の中で不幸が定着して、やがて不幸癖が付いてしまいます。そうなるとポジティブな行動をしていても、自然と不幸なコミュニティの方へと戻ってしまうのです。
何かに一生懸命になっている人や、大人でも勉強して努力している人は、年齢に関係なくポジティブです。そういう人を見つけて一緒にいれば、自分にも大きな変化が起こせるでしょう。
ストレスを感じた時、自分なりの対処法を持っていますか?
ストレスが溜まったら、我慢せず外に出すことで、心と体の健康を保つことができます。
例えば、友達にグチを聞いてもらったり、カラオケで大声を上げて歌ったり。
人によってストレス発散法は違いますよね。
しかし、自分のストレス発散法がよく分からない人もいるはずです。
そういう人は、色んな方法を試すのもいいですが、思い切って「休みの日は何もしない」というのも実は良い方法です。
人によっては、「ストレス発散でジムに行ったが、さらに体力消耗して余計に体調が悪化した」なんていう人もいます。
必ずしもアクティブに動くだけがストレス発散法とは限りません。まずは美味しいものを食べて栄養補給し、睡眠をしっかりとるようにしましょう。そうやって心のエネルギーを回復させると、いつの間にかストレス解消されているかもしれませんよ。
幸福度を高めたいなら、自己批判をするのはよくありません。
完璧で真面目な人に多いのが、「自分のせいで失敗した」「自分さえいなければ」などと考え、自分を卑下してしまうことです。
現代社会では、「自分を許せる能力」が重要と言われます。
「自分を許す」とは、自分の弱い部分や欠点を受け入れて、その上でどうすれば成功するかというのを考えられる能力のことです。
昔の考えだと、「自分を許す=自分に甘い」と考える人が多いですよね。「自分に厳しく」という考えが当たり前だったからです。
しかし、自分に厳しすぎる人は、自分の弱点を受け入れることができません。だから、失敗したら自分をとことん追い詰めてしまいます。
逆に、自分を許せる人は、失敗しても大して落ち込むことなく次への一歩を踏み出せます。幸福度を高めるには、「自分を許せる能力」を身につけるのが大切なのです。
今回は、あなたを幸福へと導いてくれる6の習慣と、幸せになるための行動についてご紹介しました。
人間の幸福度は、遺伝50%、意図的な行動40%、環境10%で決まります。
遺伝や環境は仕方なくても、行動を変えることで人はいくらでも変わることができるのです。
人間関係を見直したり、新しいコミュニティに入ったりするのは勇気がいりますが、思い切った行動をすることで、人生は良い方向に傾いていくでしょう。自分の幸せについて悩んでいる人は、ぜひ今回ご紹介した方法を試してみてくださいね。