結婚生活を考えるうえで欠かせないのがお金のお話です。たとえば、世帯年収800万円の場合だとどのくらい生活に余裕があるのでしょうか。今回は、年収800万円の人の割合や、実際の生活レベルについて、想定される支出の内訳をお伝えしていきます。
目次
国税庁が行った調査によれば、年収800万円の人の割合は全体の9.2%です。そのうち800万円台(800万円超900万円以下)の割合は全体の2.8%です。
平均給与が433万円であることを考えると、その2倍にあたる年収800万円という収入を得られる人はそれほど多くないことがわかります。
手取りとは、基本給や各種手当から所得税や社会保険料などを引いた金額 です。
年齢や扶養家族、ボーナスの有無によっても異なりますが、年収額の7.5~8割程度が手取りになります。そのため、年収800万円の方の手取り額は600~640万円程度です。
年収800万円の手取り額は600~640万円程度です。想像していた金額よりも少ないと感じる人もいるかもしれません。年収800万円という額面にとらわれず、生活計画を立てるようにしましょう。
総務省統計局が公表する2020年の「家計調査」によれば、世帯年収800万円の方の月収にあたる50~59万円の2人以上の家庭が食費に充てているお金は約8.7万円です。
月に3回の外食で1回あたり1万円を使うと考えると、食材の購入費5万円+外食費2万円が年収800万円世帯の食生活事情となるでしょう。
住居は3分の1が適正と言われますが、余裕を持って暮らしたい場合は、月収の25%を見ておくと良いでしょう。そのため、年収800万円の方の適正家賃は16.7万円程度といえます。
地方の都市部であればある程度の余裕がありますが、東京や大阪の都心部になると厳しい場合も多いでしょう。
世帯年収800万円の方の1ヵ月あたりの光熱・水道費は、約2.3万円です。これは総務省統計局が公表する2019年の「家計調査 」によるデータで、世帯年収800万円の方の月収にあたる50~59万円の方の光熱・水道費に当たります。
ちなみに、光熱・水道費に関しては、月収15~19万円の方も約2.1万円と、大きく違いはありません。
参考:総務省 2019年「家計調査」
年収800万円の世帯の貯蓄額の目安は、月額2.5~3万円程度です。
金融広報中央委員会の調査によれば、収入のうち貯蓄額に充てる金額の割合は、750~1,000万未満の世帯で5.3%、1,000~1,200万円未満の世帯で6.3%、1,200万円以上の世帯で4.6%で、約5~6%を貯蓄額に充てていることがわかります。
しっかりと貯蓄をしていくためには、住宅や車などお金をかけてしまいがちなところを節約したり、夫婦がお互いの支出や貯蓄を把握したりして、投資に回せるお金を作り出すことが大切です。
参考:金融広報中央委員会 令和2年「家計の金融行動に関する世論調査(二人以上世帯調査)」
(財)子ども未来財団が2003年に公表した調査によれば、0~6歳児の育児教育費は年間で50~60万円程度です。
ただし、認可保育園を利用できずに認可外保育園やベビーシッターなどのサービスを利用すると、これよりも多くかかります。
さらに、子どもが大きくなった際の塾や教材費にどれだけお金をかけるか、それに伴ってどの支出を削るかは家庭によって異なります。そのため、年収800万円世帯の育児教育費は算出できませんが、子育てのどんなことにいくらくらいかかるかを知っておくと、生活設計がしやすくなります。
参考:(財)子ども未来財団 2003年「子育てコストに関する調査研究 」
年収800万円の世帯の持ち家の割合は、75~80%程度です。
金融広報中央委員会の調査によれば、年収750~1,000万未満の世帯の持ち家の割合は75.4%、1,000~1,200万円未満の世帯の持ち家の割合は81.0%です。そのため、年収800万円でマイホームを購入することは可能だと考えられます。
参考:金融広報中央委員会 令和2年「家計の金融行動に関する世論調査(二人以上世帯調査)」
年収800万円以上の方は全体の9.2%で、且つ結婚の意思を持つ独身者を探すのはそう簡単ではありません。
しかし、結婚相談所には結婚の意思を持つ独身者が集まっており、事前にお相手の希望年収を入力して絞り込めるため、年収800万円のお相手と出会える可能性があります。
例えば 結婚相談所IBJメンバーズの会員データを見ると男性会員のうち年収800万円以上の男性の割合は26.2%に なります。これは調査よりも多い結果のため、年収800万円以上の人と出会える可能性が高いと言えるでしょう。
結婚生活においてお金の問題は非常に大切です。お相手の年収を重視した婚活を考えている方は、結婚相談所の利用を検討してみてはいかがでしょうか。