結婚相談所を利用しようと思っている方の中には、恋愛結婚との違いについて気になる方もいらっしゃるかもしれません。
結論から言うと、結婚相談所での活動は「お相手への出会い方」と「交際の形式」「期間」が異なるだけで、デートをして相性を確かめながら結婚に向かっていくこと自体は、日常生活で出会って結婚することと変わりありません。
ただし、結婚相談所で出会った方とのデートではいくつか気を付けなければいけない点もあります。この記事では、結婚相談所での出会いの特徴や、デートをするうえで気を付けたほうがいいポイントを解説していきます。
目次
結婚相談所での出会いは、データベース上から条件に合うお相手を探し、お見合いやデートを重ねる中で、フィーリングを確かめていきます。
結婚願望がある人同士がお見合いをしているため、出会ってから結婚までの期間が短いのも特徴です。
結婚相談所に入会してから交際するまでの流れは、以下の通りです。
①入会・活動プランニング
カウンセラーによる理想のお相手像に関するカウンセリングや、婚活プランの作成、データベースに登録するプロフィールの作成などを行います。
②お相手探し
プロフィールが掲載されているデータベース上からお相手を探します。
③お見合い
お申込みが成立すれば、お互いの顔を合わせるお見合いをします。
④仮交際
結婚を前提にお付き合いしたいお相手かどうかを見極める期間です。
⑤真剣交際
結婚を前提としたお付き合いをするお相手と、結婚観をすり合わせていく期間です。
⑥ご両親への挨拶・プロポーズ
⑦婚約・成婚退会
結婚相談所IBJメンバーズでは、お見合いから婚約までの期間を3ヶ月とする「3ヶ月ルール」を設けています。詳細は、こちらの記事でも解説しています。
結婚相談所には「仮交際」と「真剣交際」の2種類があります。仮交際は、デートやメッセージなどを重ねながらお互いについて知るための交際です。仮交際の時点では、複数のお相手と並行して会えるところに特徴があります。
一方で、真剣交際は、仮交際の後に、結婚に向けてお互いの結婚観やライフプランについて話し合うための交際です。結婚相手に適しているかどうかを見極められる最後のチャンスのため、真剣交際に進む際にはお相手を一人に絞る必要があります。
一般的には、どちらの交際でもデートをしますが、仮交際と真剣交際の段階ではお相手との親密度が異なるため、それぞれの段階に合ったデート内容を考えることが大切です。
結婚相談所における流れで、とくに重要なのは仮交際期間です。真剣交際の段階になると、お互いについての理解が深まり、結婚を前提にしたお付き合いに発展しているため、デート中にちょっとした失敗をしても、関係を修復できる可能性があります。
一方で、仮交際の段階ではお互いをまだよく知らないため、ちょっとしたすれ違いが致命的になることもあります。仮交際のときは、デートスポット探しや服装選びなどを慎重に行いましょう。
多くの結婚相談所では、お見合いからプロポーズまでの期間が3ヶ月以内と定められています。そのため、仮交際期間は1ヶ月~2ヶ月以内に終えることが理想で、その間に3~4回デートすることが望ましいとされています。
仮交際期間中に会う期間が空いてしまうと、お相手に対するモチベーションが下がったり、お相手が並行して仮交際している方に気持ちが移ったりしてしまうこともあるため、デートの頻度は週に1回程度が理想です。
仕事や体調不良などのやむを得ない事情で、どうしても会えないときはメッセージのやりとりや通話をし、お互いのことを考える時間をつくるようにしましょう。
仮交際の段階では、お互いのことをまだよく知りません。そのため、デートをする場合も、急に距離を詰めすぎず、お相手を疲れさせたり、不快な思いをさせたりしないようにする配慮が必要です。以下では、仮交際中のデートで気を付けるべきことを解説します。
●お相手の希望を聞く
仮交際中のデートでよくある失敗は、お相手の希望を聞かずにデート先や料理を決めてしまうことです。
たとえば、女性は甘いものが好きだろうとスイーツのおいしい店を予約したところお相手がダイエット中だったり、駅から離れた隠れ家風の居酒屋を予約して、歩きにくい服装のお相手を疲れさせてしまったり。
こうした失敗を避けるためには、お相手の希望をある程度聞きましょう。そのうえで、2~3つ程度の選択肢を挙げてあげると、お相手の好みに寄り添いつつ、デート先がスムーズに決まります。
●お相手が安心するリアクションを意識する
仮交際の段階では、お互いのことを良く知らないため、ほとんどの方は緊張してデートに臨んでいます。
そんな中で、お相手の話に対してリアクションが薄かったり、つまらなそうな反応をしたりすると、「私に興味がないのかな?」「一緒にいてもつまらないのかな?」と思われてしまいます。
ただ単に緊張しているだけであっても、知り合って日が浅い相手にはそうした事情が伝わりません。誤解を生まないためにも、お相手の話に相槌を打つ、否定をしない、笑顔で話を聞くといったポジティブなリアクションを心がけましょう。
●遊園地や日帰り旅行などは避ける
仮交際の段階では、知り合って日が浅いため、お相手からの好意が確実に感じ取れる場合以外は、遊園地や日帰り旅行などは避けましょう。
慣れていないお相手と長時間一緒にいると、気疲れしてしまい、結果的に印象が悪くなってしまうこともあるためです。仮交際中のデートでは食事を基本とし、一緒にいる時間を徐々に伸ばしていきましょう。
●身だしなみに気を付ける
仮交際の段階ではお互いを深く知らないため、お相手への好意は第一印象によって左右されます。そのため、女性は髪型や服装の乱れ、体臭や口臭に注意し、男性はさらにヒゲの処理し忘れにも気を配ることが大切です。
また、最初のうちから奇抜な服装をすると、そのインパクトの強さから他の情報が入ってきにくくなります。普段から個性的な服装をしている方の場合は、お相手と親しくなってから、ご自身の“色”を徐々に出していきましょう。
先ほどもお伝えしたように、仮交際期間は、結婚を前提としたお付き合いができるお相手かを見極めるための期間です。そこで、仮交際中のデートでチェックすべき項目について解説します。
一緒に過ごしていて不快感を覚える相手とは、結婚生活を送るのが難しくなってしまいます。
不快感を抱く理由が「服装が好きではない」「食事の仕方が汚い」など、指摘すればすぐに直せるものの場合は様子を見てもいいですが、価値観や金銭感覚といったすぐには変えられない点に対して不快感を覚える場合は、お相手との交際を早めに見送ることも大切です。
結婚相談所では、希望条件に合った人とだけお見合いすることができます。条件面は合致しているお相手と会うため、仮交際段階では主にフィーリングを確かめるようにしましょう。具体的な項目としては「一緒にいて居心地が良いか」「趣味が合うか」「会話が弾みそうか」といったことが挙げられます。
真剣交際に入ってからも「この人と本当に結婚すべきか」を見極める時間はありますが、そもそも一方が子どもを望んでいるのに、一方は子どもは絶対に欲しくないと思っていたり、一方は家庭に入りたいと思っているのに、もう一方が共働きを望んでいたりと、結婚観に決定的な違いがある状態で真剣交際に進んでも意味がありません。
仮交際期間では、お互いに絶対に譲歩できない結婚観について話し合い、すり合わせをしておくことが大切です。
お二人の考え方にもよりますが、多くのカップルや夫婦はスキンシップをとることもコミュニケーションの一環と考えています。
そのため、手をつないだり、肩に触れたりしても嫌ではないかを、できれば仮交際中か真剣交際の早い段階で確かめておきましょう。
ただし、自分がスキンシップを取りたいと思っていても、お相手も同じ気持ちかどうかはわかりません。お互いの気持ちが確認できていないときは「手をつないでもいいですか?」などと、言葉でお相手の了承を取っておくと、気持ちのすれ違いが避けやすくなります。
結婚相談所を利用している方の中には、仮交際までは進めても真剣交際になかなか発展しないという方もいらっしゃいます。
フィーリングが合うかどうかはお二人次第ですが、お相手を不快にさせないために気を付けられることも少なくありません。ここでは、仮交際を真剣交際につなげるために気を付けておきたい、最低限のポイントについて解説します。
お見合いは、お互いが初めて顔を合わせる場面です。お相手のことをよく知らない段階で連絡先を交換してしまうと、トラブルに発展する可能性があります。
距離感が急に近くなると、関係がうまく発展しにくくなることもあるため、お見合いの場では連絡先を交換するのは控え、お見合い後の連絡は必ずカウンセラーを介して行いましょう。
仮交際中は、間隔をあまり空けずにデートすることが推奨されていますが、週に1回のデートを2~3回重ねただけでは、結婚を前提にお付き合いできるお相手かどうかを見極めるのは難しいかもしれません。そのため、デートと並行して会えない期間もメッセージや通話などでコミュニケーションをとるとよいでしょう。
ただし、心地良いと感じる連絡の頻度や方法は、人によってまちまちです。「メッセージを頻繁にやりとりするのは苦手ですか?」「メッセージをしてもご迷惑ではないですか?」などと、連絡手段に関するお相手の感覚を事前に確認しておきましょう。
多くの結婚相談所では、お見合いから婚約までの期間を3ヶ月とする「3ヶ月ルール」を設けています。真剣交際を始めてから婚約するまでを仮に1ヶ月とすると、お見合いをして真剣交際に進むかどうかを決めるまでの期間は、最長でも2ヶ月しかありません。
リミットを決めないと、なかなか決断できないままに時間だけが過ぎていってしまいます。万が一相性が合わない場合は早めに見切りをつける必要があるため、仮交際中は短期集中でお相手を見極めてください。
仮交際中に手をつなぐなどのスキンシップをとり、お相手との相性を確かめることは大切です。ただし、お相手の気持ちがわからない中で、自分勝手にスキンシップを取ってしまうことでお相手を不快にさせ、関係が悪くなってしまうおそれもあります。
スキンシップをとりたいときは、「手をつないでもいいですか?」などと、お相手に言葉で確認するほか、仮交際の段階で親密すぎるスキンシップは避けたほうが無難です。
なお、多くの結婚相談所では、成婚退会前の外泊や同棲などの婚前交渉は禁止されています。ルールを破った場合は男女ともに強制退会となってしまうため、絶対に避けましょう。
結婚相談所でも一般的な恋愛同様にデートはしますが、出会い方や期間などが異なるため、気を付けたほうがよいポイントがいくつかあります。基本的にはお相手の気持ちを慮っていれば、大きなトラブルには発展しませんが、不安がある方は担当カウンセラーに相談してみましょう。
結婚相談所IBJメンバーズでは、カウンセラーがお見合いから婚約までをサポートしています。また、入会を検討している方に向けて、活動内容をご説明する「無料カウンセリング」も開催しています。結婚相談所での活動について不安がある方は、どんなに些細なことでも構いませんので、お気軽にご相談ください。